出っ歯(上顎前突)の症例

出っ歯(上顎前突)

上の前歯が前方に突き出ている状態です。前歯のみが出ている場合と上顎(上のあごの骨)ごと出ている場合があります。上の前歯が突き出ているため、前歯で食物をかみ切ることが困難になることが多く、唇も閉じにくくなるため、横から見ると口元が突出して見えます。唇が自然に閉じられないために、睡眠時に口内が乾燥しやすく、むし歯や歯周病、口臭のリスクも高くなってしまいます。また、前歯が突出していると運動で口元が何かと接触した場合や、転んで顔面を打ち付けた場合、前歯の破折や脱臼のリスクが高くなります。遺伝的要因に加え、舌癖、唇・爪噛み、指しゃぶりなどの癖によるものもあり、治療に加えてこのような癖の改善も必要となってきます。

出っ歯(上顎前突)の症例

上顎前突の症例

永久歯列期(Ⅱ期)の治療症例
初診時年齢12歳の男性。前歯の突出が気になり来院。
上の前歯が捻れて突出し、骨格的に上下顎が前後にずれています。唇が閉じにくく、口元が突出しています。また、奥歯の咬合も前後にずれており、全体的にあまり咬み合っていません。上顎前歯の後退と奥歯の咬合改善に必要なスペースをつくるため、上下顎で4本の小臼歯を抜歯し、本格矯正治療(Ⅱ期治療:永久歯列期の矯正治療)を行いました。治療中、ちょうど成長期で、下顎の成長も見られ、骨格の前後のずれも改善しました。治療後、上顎前歯の後退と下顎の成長によって、咬合も良くなり、口元の突出は改善されました。
使用装置:マルチブラケット装置(上下顎) 
治療費の目安:約80万円(税別)
動的治療期間:2年0か月
副作用・リスク:歯根吸収、口腔内清掃不良による虫歯や歯肉炎のリスクを伴います。

出っ歯(上顎前突)の症例

永久歯列期(Ⅱ期)の治療症例
初診時年齢24歳の男性 前歯の突出が気になり来院。
上顎の前歯が突出し、上下前歯部はでこぼこ(叢生)しておりました。唇が閉じにくく、口元が突出しています。また、奥歯の咬み合わせもずれており、全体的にあまり咬み合っていません。前歯の突出、叢生、奥歯のずれの改善に必要なスペースを確保するため、上下顎で4本の小臼歯を抜歯し、本格矯正治療(Ⅱ期治療:永久歯列期の矯正治療)を行いました。治療後、叢生や奥歯のずれも改善し、前歯の後退によって唇も閉じやすくなり、咬み合わせも良くなりました。
使用装置:マルチブラケット装置(上下顎) 
治療費の目安:約83万円(税別)
動的治療期間:2年9か月
副作用・リスク:歯根吸収、口腔内清掃不良による虫歯や歯肉炎のリスクを伴います。

裏側矯正症例

裏側矯正により治療した症例
初診時年齢23歳の女性。前歯の突出が気になり来院。
骨格的に上下顎が前後にずれており、上の前歯が大きく前に傾き、唇が閉じづらく上唇が突出しています。前歯で食べ物が咬みにくく、咀嚼への影響もありました。
そこで、前歯を後ろに下げるのに必要なスペースを確保するため、上顎2本の小臼歯を抜歯し、本格矯正治療(Ⅱ期治療:永久歯列の矯正治療)を行いました。
治療後、上の前歯が後ろに下がることによって、下の前歯ともしっかり咬み合い、唇も閉じやすくなりました。
使用装置:裏側矯正
治療費の目安:約115万円(税別)
動的治療期間:1年10か月
副作用・リスク:歯根吸収、口腔内清掃不良による虫歯や歯肉炎のリスクを伴います。

上顎前突症例

鋏状咬合 永久歯列期(Ⅱ期)の治療症例
初診時年齢16歳の女性。前歯の突出が気になり来院。
上顎前歯が前方に突出し、唇を閉じた時に口元の突出感を認めました。また、左側小臼歯部は咬みあっておらず、すれ違って咬んでいます。また、下顎前歯はでこぼこしています。前歯の後退や叢生改善に必要なスペースを確保し、上下顎で4本の小臼歯を抜歯し、本格矯正治療(Ⅱ期治療:永久歯列期の矯正治療)を開始しました。治療後は、叢生は改善され、前歯の後退によって唇も閉じやすくきれいになり、咬み合わせも良くなりました。
使用装置:マルチブラケット装置(上下顎)全歯審美ブラケット 
治療費の目安:約85万円(税別)
動的治療期間:2年4か月
副作用・リスク:歯根吸収、口腔内清掃不良による虫歯や歯肉炎のリスクを伴います

人はそれぞれ顔の形や骨格が違います。そのため、いつ頃どのように矯正したらよいのかも、人によっても様々です。上記の症例は、院長が過去に行った治療症例の一部です。症状が似ていても、骨格や年齢、口腔習癖の有無、お口の状態等によって治療期間や方法は異なりますので詳しくは当院までご相談(無料)ください。

出っ歯(上顎前突)の症例    受け口(下顎前突)の症例
すきっ歯(空隙)の症例    でこぼこ(叢生)の症例
上下顎前突の症例    
開咬合の症例
過蓋咬合の症例    
その他の症状